こんにちは!Roloアクセサリーのakiです。
この記事では
- 金属アレルギーって治るの?
- 金属アレルギーの原因
- 金属アレルギーの予防方法
これらを解説していきます。
目次
金属アレルギーは治るの?
金属アレルギーは、1回なると治りません。
金属アレルギーは身体を守る免疫システムで、この体内システムが金属を異物として記憶しているためアレルギー反応が完治することはありません。でも、症状を軽くすることはできると言われています。
金属アレルギーの症状を軽減させるためには、金属イオンが体内に入らない環境を作ることが重要です。
金属アレルギーが起きる原因
金属アレルギーになる理由は、主に汗をきっかけに金属表面のメッキが剥がれ金属イオンが溶け出す時、その金属イオンが身体のタンパク質と結びつくことで、アレルゲン(アレルギー原因物質)が作られてしまいます。
このアレルゲンは、花粉症のように身体の中に少しずつ溜まっていきます。
引用:pixabay
花粉症になるメカニズムに「身体の中のコップがいっぱいになると花粉症になる」というお話を聞いたことがある方もいると思います。
それと同じく、金属アレルギーもアレルゲンが少しずつ身体の中に蓄積されてコップ(許容量)が一杯になると、急に金属アレルギーになります。
症状を軽くするには?
金属アレルギーと言っても、どの金属に反応してしまうのか個人によって違います。
日本接触皮膚炎研究班JSAが行なっているアレルゲン陽性率の調査データ(2015)によると、一番割合が多いのは重クロム酸カリウム、硫酸ニッケル、塩化コバルト、塩化水銀(II)、重クロム酸カリウムという順番で陽性率が高いという結果だったようです。
アクセサリーにも、これら陽性率の高いというニッケル、コバルト、クロム、あとパラジウムなどがよく使われています‥。
身につけた金属で何かしらの症状があって金属アレルギーが疑われる場合は、なるべく原因となっている金属の含まれていないアクセサリーを選択した方がいいです。
あと、アクセサリー以外にも歯科金属(矯正器具・銀・金歯など)・さらには食べ物の中に含まれる金属が、金属アレルギー症状を悪化させると言われているので極力避けましょう。以下の記事も参考にしてみてください。
金属アレルギーの予防方法
1. 金属アレルギーになりやすい金属を避ける
金属アレルギーになってしまったからといって、金属すべてがNGになったという訳ではありません。自分が何の金属なら使えるのかを把握できれば、予防することができます。
ただ、自分が金属アレルギーかどうか?自分で判断するまでには時間がかかります。
aki
なので、確実に断定したい場合は皮膚科のパッチテストを受けていただくと良いと思います。何の金属が金属アレルギーなのかを検査していただくことができます。
とはいえ仕事に家事にプライベートに‥
という方も。
そんな方には、さっきの陽性率が高い金属の中で特にアクセサリーに使われているものをおさらいし、ぜひ覚えておいていただきたいです。
- ニッケル
- コバルト
- クロム
中でもニッケルは金属アレルギーになりやすい代表的な金属です。あなたが金属アレルギーによってかぶれた金属も、これらでできている商品ではありませんでしたか?
これらの金属は、アクセサリーだとそのままの名前で売られていることがほぼなく大抵は金属表記がそもそも無いか、「合金」と一括りで売られているアクセサリーに多く見られます。
ちなみにニッケル対策として「ニッケルフリー 」「ノンニッケル」というアクセサリーもたくさん出回っていますが、ニッケルフリー ・ノンニッケル・ニッケルオフでも金属アレルギーになることがあります。
2. 金属アレルギーになりにくい金属を知る
金属アレルギーになりにくいアクセサリーと言えば、樹脂ピアス・紐製ネックレス・樹脂リングなど‥金属じゃないアクセサリーもあるにはありますが、デザインに限界があります。
でも、金属アレルギーになっても金属アレルギーが起こりにくい(金属イオンが溶け出にくい)金属があります。
以下に、金属アレルギーが起こりにくい主な金属をご紹介します。
プラチナ
結婚指輪などに定番の金属プラチナ。プラチナは、汗に溶けにくい素材なのです。
気をつけるとすれば、プラチナの割金としてよく使用されるのがパラジウム。パラジウムは汗に弱いので、アレルゲンになる可能性もあります。
気になる場合は、購入前にプラチナの純度を確認するのがおすすめ。
ゴールド
プラチナと同じく、腐食に強く、金で金属アレルギーになる人は少ないです。
ゴールドの表記には、18K(18金)とか24Kなどをよく見かけますが、この数字は、ゴールドの純度を表しています。
例えば、18Kなら25%が銀や銅などの他の金属が混ざっていますし、24Kなら「純金」を表します。
ゴールドの合金に何の金属の何が混ざっているのかは、カラーである程度判断ができます。
- イエローゴールドは銀と銅
- ピンクゴールドは銅
- ホワイトゴールドはニッケルやパラジウム
なので、簡易判断としてはホワイトゴールドを避けておけばOK。
シルバー
シルバーも汗に溶けにくい素材で、金属アレルギーになりにくい金属。当店で主に取り扱っている素材になります。
アクセサリーではほとんど「シルバー925」と呼ばれる製品が一般的で、プラチナと同じく100%では柔らかすぎるので、他の金属を少量混ぜて強度を高くしています。
海外では別名「スターリングシルバー(sterling silver)」と呼ばれますが、本当にスターリングシルバーと呼べるのは合金が銅だけの場合のみです。ニッケルを混ぜて安く製造しているものも存在していますので注意が必要です。
ステンレスには要注意
ステンレスは金属アレルギーが起こりにくいとも言われているのですが、ステンレスは鉄、ニッケルなどを合わせた合金です。
腐食には強いため金属アレルギー対応と言われがちですが、ニッケルが入っているので本当は金属アレルギーの人は避けたほうが良いです。
金属アレルギーになったら・・
私がはじめて金属アレルギーになった日、何が起きたのか分かりませんでした。
同じアクセサリーで何回も何回も痒くなって、ブツブツになってやっと、自分が金属アレルギーだと分かりました。
同じように、これまで使えたアクセサリーが急に赤くなったり痒くなったり、ブツブツができたりした場合、金属アレルギーの可能性大です。
金属アレルギーの症状が出てしまうと、治ることはありません。でも、自分で金属を選べるようになれば、アクセサリーもこれまで通り楽しめます。
aki
- ネックレスがかゆくない!汗をかいても安心だった時の体験談
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金属を選んで、楽しいアクセサリーライフを送りましょう♪*.。
番外編:着けられないけど捨てられないものは‥
引用元:three-r「メタルコート 7ml 金属アレルギー防止液 JPS」
もらったもので、捨てられないし、どうしても着けたい!というものがあれば、一時的な処置ですが金属をコーティングする商品も市販に売られています。定期的にコーティングしないといけなくなるのであまりおすすめではありませんが、一時的でもよければ検討してみてください。